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企業の根底にある“何か”を見つけ出す
ブランディング 2021-09-08
前回のコラムでは
企業ブランディングの目的は“企業を好きになってもらう事。”
についてお話しました。
好きになってもらうために
商品やサービスの特徴や品質だけでなく、
自社のミッションや理念を伝えることで
より好きになってもらえる可能性があり、
それがブランドとなり、企業のブランディングに繋がっていきます。
そのミッションや理念を伝えるためには
企業の根幹にある「何か」
すなわち「どのようなブランドエッセンスがあるのか」を
見つけ出すことがブランディングの近道となります。
今回は、企業の言葉に着目したブランディング手法として、
【ブランドの種を見つける】方法についてお伝えいたします。
キャッチコピーとコーポレートスローガンの違い
企業の言葉である「コーポレートスローガン」や「コーポレートメッセージ」「ブランドコンセプト」は、
・お客様にとってどのような価値を提供しているのかを伝える
・企業の考え方や在り方を分かりやすく一言(合言葉)にして伝える
・企業全体の理念を伝える
ものとなっています。
これらは、総称して【タグライン】とも呼ばれます。
キャッチコピーは商品・サービスのイメージや、販売促進のために訴求する言葉で、
内容(対象物)によって都度変わります。
一方の【タグライン】はブランドの「約束する価値」を分かりやすい一言にして
伝える言葉ですので、企業全体で啓蒙活動を行い、
広く、長く使われるため、都度変わることはありません。
タグラインは長く変わらないもの。
事例として、味の素のタグラインが変わった経緯をご紹介します。
===
味の素の素のタグラインは、2009年に創業100周年を機に
「あしたのもと」から「おいしさ、そして、いのちへ。」に変わりました。
===
味の素グループは2009年、創業100周年を機に、
グループ理念『私たちは地球的視野にたち、
“食”と“健康”そして、“いのち”のために働き、明日のよりよい生活に貢献します。』
を制定しました。新スローガンは、そのグループ理念に基づき、その目指すところをわかりやすく、簡潔に表現したものです。
引用:https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/presscenter/press/detail/2010_01_28_2.html
このように、タグラインは数年に1度見直すことはあったとしても、
都度変わることはありません。
そして、【タグライン】ひとつで企業全体の事が語れるのが特徴です。
企業のブランドの種を見つける
社長だけでなく、従業員、お客様にも関わっていただき、
「自社の強み」や「商品・サービスの特徴」「得意先に選ばれている理由」「他社とのちがい」「理念」「ビジョン」「歴史・背景」
などのキーワードを書き出すことから、自社にしかない【価値】を見つけ出すことができます。
企業の根底にある何かを探る。
下記は私たちがクライアントのタグラインを制作する時に行っているブランドエッセンスの抽出方法ですが、
企業の言葉を生み出すために社内で“自分たちの考え方の根底にある何か”を見つけるために掘り下げて考えていくと、自社にしかない価値が見つかります。
◆自社について掘り下げて考えてみる。
理念、思い、強み、
大切にしていること、経営方針、特徴、他社との違い、企業風土、
歴史、背景・・・など、思いつくままにキーワードをピックアップします。
◆ピックアップしたキーワードに対して、
その背景にはどのような理由があるのかを書き出す。
◆社内インタビューを重ねる
◆社外(社会)のイメージを確認する
◆キーワードの中から「お客様がメリットとして感じる言葉」を考えて15文字ぐらいで表現してみる。
◆いくつかの言葉をつくり周りの意見を聞きながらブラッシュアップしていく。
順番はランダムで良いので、取り組めるところからまずはやってみる事が
ブランディングの一歩です。
このように、自社について掘り下げて考え抽出された言葉こそキラリ光るブランドエッセンスです。
企業の言葉を伝え続けることで
企業のブランドイメージはより深く、印象に残るものになっていきます。
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